先導型・追随型インディケーターについて
経済指数を正しく読むには、各データがどのように取得されたかを理解し、それが先行きなのか結果なのかを知ることが大切。データが追随型の場合、市場は既に織り込み済みなため、市場はそれらのデータに反応しないことがある。
先導型インディケーターに含まれるものは、。
o 製造業界の平均労働時間
o 新規失業保険申請件数、個人所得
o 消費製品の新規注文数
o 建設契約、新規建設認可件数
o 重機器の注文数
o 株式指数
o マネーサプライ(インフレ調整済み)
成長率
---成長率は、国の一定期間内の総生産を示す経済統計
GDP = 消費 + 工業生産 + 政府
GNP = GDP + 純輸入/輸出
これに含まれるもの:
1.消費動向指数(例:小売業売上高、消費者景況感、自動車販売台数、個人所得)
2.工業関連(例:工業生産、工場稼働率、NAPM指数、工場注文数、重機器、在庫数など)
3.建設関連(例:住宅建設、住宅販売、建設支出)
インフレ率
インフレ率は、物価上昇の平均率を示した経済指標で、通貨政策機関はインフレ率を注意深く監視し、その時の状況に応じてインフレ率をベースに金利政策を変更する。
これに含まれるもの:
1. 生産者物価指数(PPI)-国内の生産者から見た卸売り段階での物価を動きを示したもの。3,400品目が対象となる。
2. 消費者物価指数(CPI)-特定の製品・サービスの価格変動指数。
3. コモディティ・リサーチ・ビューロー社 (CRB)の商品先物相場指数。
貿易統計
従来の為替市場の評価方法が国際収支、経常収支、商品の輸出入の指標を含めているため、貿易統計は通貨の相場に相互的に関係する。同様に、これら統計は経済および為替レートの指数となる。これを代表する例が1985年のプラザ合意。
これに含まれるもの:
1. 国際収支---貿易、観光など国の経済取引をいう。主要項目は経常収支と資本収支に分かれる。
2. 資本収支---投資収支(流入/流出、直接/間接)
3. 経常収支---輸出入などの貿易収支
国際収支
国際収支は:
輸出−輸入= 貿易収支
追加:金利と配当、出荷など
= 経常収支
資本収支
直接投資
純貸出
ポートフォリオ投資
純経常収支と純資本収支の差が国際収支
雇用統計:
雇用統計は、包括的な経済の状況を表す。失業率が比較的低い場合は、一般的に経済は良好とされる。
雇用指数には消費支出も含まれる。雇用指数の分析は、これらが先行型か追随型かを見極めることが大切。例えば、失業率統計は追随型の指数である。
一般的に、最も重要な雇用統計は、毎月発表される製造、非農業所得、失業率統計とされる。新規失業保険申請件数は、毎週発表されるため雇用統計全体の中でも最も早い指数となる。但し、全ての被雇用者が失業保険に入っているわけではないのでこの統計は不完全であることに注意すること。
金融政策
1.金利の引き上げは一般的に強気相場をもたらすなど、金利の変動は通貨取引に直接的な影響を与える。但し、投資家は実質金利に注目すること。フィッシャー効果により名目上の金利(実質金利でないもの)はインフレ率を含んでいるため。2国間の金利差も通貨の価格変動に重要な役割をもたらす。2国間の金利差を研究することは、金利差分析という。外国為替取引市場のスポット取引が2国間の同時取引が原則だからである。投資家はまた、特に不景気または経済成長の時には、金融政策の変更を注意深く見ること。投資家は、政治家や市場関係者が発表する経済に関する発言やセンチメントに注目すること。
ファンダメンタル分析のチェック項目
1.国の経済はどのような状況にあるか?
2. 金融政策機関が発表した金利と金融政策は?
3. 大きなニュースや声明発表はあるか?
4. 間もなく発表される経済指標はあるか?
5. 現在の市場のセンチメントはどうか?
※備考:ファンダメンタル分析を行うには関連する出来事と政策決定者を知る必要がある。